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長野県
先代から続く北信濃の老舗盆栽園。数年前に住宅・棚場をリニューアルし、整備された園内が美しい。
五葉松・赤松・真柏・エゾ松を中心にする松柏盆栽が主体で、中品から大形盆栽の名木が多数棚に並んでいる。園主は野生の素質を大切にしておられ、自然味と迫力感を備えた樹づくりを心がけている。
長野市の中心部から北東部に位置し、静かな住宅地の一角にある。
山野草を中心に扱っている。安価で求めやすいポット入りの山野草が中心だが、季節に応じて全国から品物が入荷しており、そのアイテム数・品種の多さは魅力ある。鉢で長く持ち込まれた盆草も多い。小・中品盆栽もある。
東京神田の直営店や、日草展他上野グリーンクラブでの山草展や各地の山野草展にも売店出店されており、また全国各地の園(山野草店)にも出荷している。
真柏の小品盆栽づくりがこの園の特徴。古いものは挿し木から30年近く経っており、立ち上がりの幹幅が10センチ近いものもある。
幹を太らせてシャリを削り込むつくりではなく、水吸をつくりそれを太らせ、水吸に変化を加えて板幹をつくるため、毎年1、2回幹づくりに手を入れている。野生の真柏の生長に近いつくりのため、シャリ・ジンの躍る野趣ある樹形が特徴ある。
その他太さにこだわらず、自然味のあるやさしい姿の赤松や雑木盆栽が多い。完成品は少ないが、素材探しもできる。
趣味と販売を兼ねて盆栽づくりを長く続けてこられたが、還暦を期に本業をやめ、今は盆栽づくりに専念されている。真柏と赤松の小品盆栽が中心で、特に10センチ以下のミニサイズにこだわっている。
何より自然の味わい、野性の姿を大切にされており、それに人の手による造形としての美しさを加えることで―自然と人工の融合する清潔感のある盆栽―の完成品を追及している。
真柏のシャリ芸の多彩さや赤松の葉の1本にまでこだわったつくりには感心する。枝を左右に振り分けた人工的樹形は1本もない。広い棚場ではないが、特有の世界観が漂ってくる。
園主は歯に衣着せぬ言葉づかいでやや戸惑うが、性格は実直で初めての方でも樹づくりなど、ていねいに教えてくれる。
諏訪湖沿岸付近を走る国道20号線沿いにある。
真柏・エゾ松・赤松など松柏盆栽が中心で、中品から大形盆栽が多い。
新古美術・民具の販売もしており、自宅ビル1階には多数の商品が並ぶ。
盆栽の飾り等に使う花台・掛軸・添配などもあり、地下の倉庫には多数の花台が積まれている。
園主修平氏とその長男、次男で営業。
大・中・小盆栽や山野草など幅広く扱う。
園主は交換会で品物を売買する機会が多く、留守のときもある。毎月27日には自宅園で交換会「27日会」が開かれ、九州・四国から東北地方まで全国から業者が集まり、毎回盛大に行なわれている。
また、毎月2回地元の愛好家が集まる村井盆栽教室が開かれ、その指導にもあたり、研修旅行など会員の親睦も深めている。
春と秋には園の屋外特設会場で展示会も開かれる。
園主ご夫妻二人で営業。
園主はもともと盆栽愛好家で、営業に転じて30年になる。
真柏・赤松・五葉松などの松柏類が中心で、特に真柏は今では貴重な糸魚川の野生品を多く棚に置いている。シャリ芸の魅力ある樹が多い。
地元の愛好家たちも毎日集まっており、お茶と共に出される漬物や山菜など旬の料理もおいしい。
明治の創業で、現在の園主千城子(ちやこ)氏は四代目。
営業形態や品目も代ごとに変化しており、自宅の他に現在の園を出したのは昭和60年代。大正から昭和初期には、蔵の町として知られる須坂の豊かな旦那衆相手に商売されたそうで、盆栽一本売って家を建てたという逸話もある。
現在は大形盆栽から小品盆栽まで幅広く扱っている。独自のこだわりもあり、針金かけはせず、ハサミによる樹形づくりが基本。樹の自然な生長を大切にしている。盆栽初心者のための個別実技講習も受けられる。ワンポイントなら無料でも可。
この園の中心は真柏。東北地方の野生樹を採取し、糸魚川性の若木を枝接ぎしたり、根接ぎなどによって、巨大な野生樹のシャリの良い部分を取り出し、手頃なサイズにつくっている。見所はなんといってもその野生味。大小の樹々の豪快なシャリが躍る幹はどれも迫力ある。
地元ばかりでなく、県外や海外のお客様との取引きも多い。
園主弘勝氏ご夫妻と長男貴史氏で営業。