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山梨県
甲府市に隣接し、富士川に近い住宅団地内にある。
園主泰樹氏は盆栽を営業の中心にしているが、奥様の正子氏が山野草の寄植を製作したり、山野草教室を定期的に開いたりしており、泰樹氏も積極的に協力している。お二人とも共通して自然の味わい、野生の風情を大事にしておられ、飾って楽しめるつくりにも心がけている。
盆栽と山野草が混在して並ぶ棚場はこの園の特徴。他の園ではめずらしい樹形、樹種もある。室内の展示場にも常時展示されており、茶席も設けられるよう、茶室「泰庵」もある。
決して広い棚場ではないが、よく手の入った樹が並んでいる。中品・小品の雑木類が中心で、特に甲州野梅の産地でもあり、シャリのある野生素材の梅が多い。
当初から、素材から手を加え仕上げて販売する「つくりやさん」の営業スタイルで、枝先一本にまでこだわった樹づくりをしており、ていねいなつくりは定評がある。
以前より仕入に歩く回数は少なくなったようで、お客さんから出てくる樹をつくることが多いという。
圧倒されるような迫力と大きさのある樹の並ぶ棚場は、五葉松・真柏・梅等々の文字通り逸品の数々で埋っている。国風展出品レベルの樹も多い。
園主好永氏は良い樹があれば全国へ走り、お客様にも届ける。その機動力の良さは定評がある。
奥様も単にお手伝いではなく、屋上の棚場に並ぶ実生の細木から20年以上つくっているというブナの中品や、けやきの小品素材などを中心になって手入れしておられる。
修業が明け、戻られた園主の長男で二代目となる実氏も手入れ作業や仕入を積極的に行なっている。